
私は今、日本全国はもちろん、LAやデンマーク、フィンランド、スリランカ、台湾など、好きな時に好きな場所を旅しながら、ライフコーチとして活動をしています。ホテルの窓から広がる別世界に心躍らせ、オンラインでクライアントさんとセッションをする。そんな暮らしができるなんて、数年前の私には想像もできませんでした。
当時の私は、スクールカウンセラーとして学校で働いていて、組織の中での活動に息が詰まりそうでした。毎朝、満員電車に揺られながら「今日も一日、どうやって乗り切ろう」と考える日々。機嫌の悪そうな上司や同僚から攻撃されないよう気を遣ってばかりで、帰るころにはぐったり。ストレスで胃薬がかかせず、髪の毛が抜けることに怯えるこんな毎日が、あと何十年も続くのかと思うと、先を思い描こうとしても何も見えませんでした。
何より辛かったのは、この状況に対してどうすることもできない自分です。特別な才能も人より秀でたスキルもない私。仕事が嫌でも、「お金のために我慢するしかない」「みんな我慢しているんだ」と自分の心に鞭打って言い聞かせていました。周りに合わせ、認められるため辛い気持ちに蓋をして必死で頑張る。でも心は文字通り空っぽで、ただ味気ない同じ毎日が繰り返されていくようでした。「私の人生、ずっとこのままなのかなぁ…」そんな疑問はわくけれど、何をどうしたらいいのかもわからない状態でした。
転機が訪れたのは、ふとしたきっかけでライフコーチングに出逢った時でした。最初は、本当に効果があるのか半信半疑だったんですよね。でも、セッションを重ねるうちに、少しずつ変化が起こり始めたんです。
コーチングを通して気づいたのは、私自身が自分の価値を全く信じていなかったということ。他人の評価や期待に応えることでしか、自分の存在意義を感じられなくなっていました。でも、本当はそうじゃない。他人の目を気にして我慢したり、無理に背伸びして頑張らなくても、私には価値がある。もっと楽に、もっと自分らしく伸びやかに生きていい。そして、”わがまま”だと抑え込んでいた自分の本音こそが、私が私として生きるための道しるべだったことを知りました。
そして、コーチングと出逢って心の奥底にあった本当の気持ちに気づいたんです。私は旅が好き。時間や場所に縛られず、自分のペースを大事にして働きたい。そして、人の成長を見守ることに心から喜びを感じる。1対1で人とじっくり関わって、成長を一緒に喜びあえるような仕事が、本当は大好きだったことがわかりました。だったら、自分もライフコーチとして独立して、かつての私のように自分の価値に自信がなく、周りに合わせて我慢して苦しくなっている人たちの力になりたい。その決断は、怖さもありましたが、同時に身体がすっと軽く晴れやかな気持ちにもなれました。そして、これまでの心理士としての相談経験を生かした安心して臨める質の高いセッション、自分を大切に扱う習慣を身につけるセルフケア、プログラムを終えた後も一生使えるスキルなどを盛り込んだオリジナルのプログラムを形にしていきました。
独立してからは、自分が心から応援したいと思えるクライアントとの出逢いに恵まれ、みなさん大きくと変化していっています。人生の基礎になる自分軸を整え、がんばることを手放していく。その結果、「以前は何もできない自分はダメだと思い込んでいたけれど、どんな自分も『価値ある自分』と受け入れられるようになり自分を責めることが減って心穏やかに過ごせるようになりました」「息苦しさを感じていた働き方を見直して、独立して自分の納得できるライフスタイルを手に入れました」など、一人ひとりが、自分の本音にしたがった生き方への一歩を踏み出しています。
もしあなたが今、かつての私と同じような苦しさの中にいるのなら、一度立ち止まって自分の心の声に耳を傾けてみてください。コーチングを通して自分の内側と向き合うことで、今まで気づかなかったさまざまな可能性が見えてくるはずです。「頑張らなきゃ」「我慢しなきゃ」と自分を押し殺すのではなく、もっと伸びやかで自分らしい生き方。一緒に新しい1歩を踏み出してみませんか?
ネコのように生きたい人のためのライフコーチ Miho
